腰方形筋で骨盤を引き上げる!
ベルリンにも、とうとう雪が降りました。
気温が下がっているので、地面も凍っています。
滑らないようにと、ソロソロ歩いているうちに、
股関節に負担が・・・。
骨盤の凹みと股関節の凹が、
すり鉢とすりこぎの関係のように動く関節です。
でも、ここ、
股関節と骨盤の間にスペースがないと、うまく動けません。
ということで、
雪が積もっている間、1月のレッスンは、
股関節のつまりを解消するレッスンにします。
このレッスンでは、「腰方形筋」を意識した型を取り入れます。
腰方形筋ってこんな筋肉です。
・起始 腸骨稜・腸腰靭帯
・停止 第12肋骨・腰椎1番~4番椎体肋骨突起
・作用 腰椎を屈曲・第12肋骨を下制。
この腰方形筋、
「一般的には、腰椎の屈曲、側屈に使われる筋肉として知られ、
使われ(意識)ています」。
腰方形筋のトレーニングとして、
いろいろなトレーニングが紹介されています。
でも、
腰方形筋の一部分しか鍛えられないように思います。
つまり、腰椎の屈曲、側屈に使われる部分の筋肉だけです。
腰方形筋の筋肉は、
腰椎の屈曲、側屈に使われる部分の筋肉だけではありません。
他にも大事な役割を担う部分があるんです。
腰方形筋の筋肉繊維を見てみると、こんな感じ、
(出典: ガパンジー機能解剖学)
腰方形筋は三層構造になっています。
①第12肋骨と腸骨稜とを直線で結ぶ繊維(オレンジの矢印)
②第12肋骨と5つの腰椎の横突起とを結ぶ繊維(赤の矢印)
③上位4つの腰椎の横突起と腸骨稜とを結ぶ繊維(緑の矢印)
筋繊維が
縦に走っているものや、
斜めに走っているものがありますね。
筋肉は、筋繊維にそって、
収縮と伸展を繰り返すことで、鍛えられますが、
一般のトレーニンのように上体を横に曲げ伸ばしするだけでは、
オレンジ色の筋は鍛えらそうにありません。
ペコッペコッって曲がるだけで、
筋繊維に沿って収縮や伸展ができません。
このオレンジ色の筋は、
肋骨と腸骨稜(骨盤の縁)を結んでいますが、
とっても大事な筋です。
腰方形筋の中でも
骨盤を引き上げることに強く関わっている筋だと思われます。
もし、腰方形筋の働きが悪くなり、
骨盤を引き上げることができなくなると、
どうなるでしょう。
骨盤と股関節の間のスペースが狭まり、
股関節がくるくると滑らかに動くことができません。
すり鉢の中ですりこぎが滑らかに動けず、引っ掛かりがでる。
そのため、
股関節周りが痛い、詰まった感じがするなどの、
不調を引き起こすことにもなります。
股関節が痛ければ、
股関節をグリグリ動かして
股関節周りをほぐしてあげればいいんじゃない?
って思うかもしれません。
でも、
そうでもありません。
股関節がうまく動けない状態になっている、
骨盤がずり落ちている状態
を改善してあげることも大切です。
その状況改善に一役買ってくれるのが、腰方形筋。
腰方形筋が骨盤を引き上げる力をつけたい。
そんなトレーニングが、
KaQiLa〜カキラ〜には、たくさんあります。
玉葉の型、クレセントムーンの型、紫光の型などなど。
玉葉の型
クレセントムーンの型
(画像はお借りしました)
トレーニングといっても、
KaQiLa〜カキラ〜では、ガンガンと頑張ってうごきません。
一つ一つの動きを丁寧に無理なく、
やさ〜しく動くことで、
腰方形筋が引き上がる準備が整います。
そして、
そこでふか〜く呼吸をすることで、
勝手に
腰方形筋のトレーニングが出来るように
つくられています。
がんばって動いてトレーニングしたくないけど、
軽快に歩きたいって方、
KaQiLa〜カキラ〜はオススメですよ。