肋骨の柔軟性が血行促進の鍵
体が温まるには、熱を運ぶ血液を体中に巡らすことが大切です。
そのために深い呼吸は、大きな助けになります。
ちょっと想像してみましょう。
体の中には、2つの空間があります。
胸腔(肺や心臓が入っている部分)と腹腔(内臓が入っている部分)です。
胸腔が大きく広がる、つまり、肋骨が大きく膨らんで呼吸をすると、どうなるでしょう?
胸腔内の気圧が低くなって、血液がザーッっと下から上へと吸い上げられ、心臓に戻ることができるのです。
深く息を吸って、肋骨が広がり、お腹から胸に向かって、ザーッと血液が吸い上がっていく様子を想像してみて下さい。
熱帯低気圧(台風)接近で高潮が起きる感じです
たくさん戻ってきた血液は、その分、全身へ送られます。
心臓(心室)へ入ってきた血液量が多ければ、心室の筋肉がぐっと伸びて、その反動で収縮力も高まります。
血液は、心臓に戻った量分、全身へと送り出されるのです。
血液は、ちょっとしか戻らないと、ちょっとしか送れない。たくさん戻ればたくさん送れるんですね。
つまり、体の隅々まで血液を届けるためには、血液をしっかり心臓へ戻すことが大切なのです。
血液をザーッっと下から吸い上げるためには、呼吸ポンプが使えました。
さぁ、カキラで肋骨を柔軟にして、深く吸って、呼吸ポンプでたくさんの血液を心臓へと吸い上げ、また温かい血液を全身へ巡らせて、ポカポカの体を手に入れましょう。