歩行時の腕の動き
前回のブログで、
歩行時に胸椎が回旋していることをお伝えしました。
今日は、その話の続きです。
腕の振りによって、
肩甲骨が胸郭の上を滑るように動いている、
(胸椎が回旋して)胸郭が回旋している様子が見えます。
さて、胸椎の回旋は、
腕の振りが肩甲骨からの連動で起きている場合と、
そうでない場合とで、変わるそうなので、
実験をしてみました。
①正面を向いて立った状態で、
「前にならえ」をするように、
手を前に出す
(肩甲上腕関節から動かす)。
②正面を向いて立った状態で、
①よりも
ちょっと遠くのものに手を伸ばすように、
遠くの人と握手するように、
手を前に出す、
もしくは、肩か肩甲骨を前に押し出すように
手を前に出す、
(肩甲骨が外転になるように手を前に出す)。
そして、
①と②の動きをした時の、
上半身の動きを感じてみました。
①の動きでは、
上半身を真っ直ぐ前に保っていられます。
②の動きでは、
胸が正面を向いていられず、
回旋してしまい、
斜に構えた感じになります。
肩甲骨の動きに伴って、
胸椎や胸郭が回旋するようです。
さらに、
①の動きでは、
重心は真ん中に保っていられますが、
②の動きでは、
出した手の方へ重心が移動します。
あっ、
このことで、重心がかかっていない足は
フリーになりやすい!
歩くために必要な
片足荷重に無理なくなれます。
歩くことは、
「片足立ちの連続」
って聞いたことがあります。
②の状態で、さらに
手を前に出すようにしつつ、
反対側の手を後方へ上げていく
(肩甲骨内転)と、
胸椎がグワ〜って回旋して、
前に倒れそうになりながら、
でも倒れるのが嫌だから
フリーの足を一歩前に出しました。
めっちゃ大げさにやってみましたが、
これが歩いている時に
起こっているんじゃないかと思います。
②のように肩甲骨から連動して腕が振れると、
胸椎が回旋できて、
重心が片足に移動できて、
足が一歩、楽に出る。
これの繰り返しで、
楽に歩けると思います。
歩行って、
下半身だけの運動ではなく、
上半身の動きも伴っていますね。
そして、
肩甲骨から連動して腕が動くことは、
楽に歩けることに
繋がるようです。
カキラのレッスンでは、
カキラ独特の型を行ううちに、
肩甲骨から腕への連動を、
体が覚えていきます。
だからかな、
カキラの後、
バスに乗らずに歩いて帰りたくなったり、
スイスイ歩けたりするのは。
カキラを、始めてみませんか?