背骨をイメージする
今週はレッスンに、
簓(ささら)を持って行きました。
「面白いもの持ってきましたね。」、
「何ですかこれ?」、
「背骨ですか?」とお客様は興味津々。
この簓、
背骨の動きを実感していただくために、
持っていきました!
言葉から、イメージするだけではなく、
目で見ることで、
より背骨を実感しやすい
と思ったからです。
背骨は、
解剖学用語では脊柱(せきちゅう)
または脊椎(せきつい)といいます。
脊椎は、皆さんご存知の通り、
一本の長い骨ではありません。
小さな骨
(頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨、尾骨)
の集まりです。
簓の一つ一つに空間があるように、
背骨の一つ一つにも空間があり、
そこにクッションの役割を持つ
椎間板がはさまっています。
脊椎は、
小さな骨の集まりである。
骨と骨の間には空間がある。
(ショック吸収剤の椎間板がある。)
簓の片側だけを持って動かすと、
1つの動きが隣の木片に伝わっていき、
滑らかな動きを作ります。
だらだら〜っと、曲がったり、
トゥルトゥル〜っと捻れたり。
とっても滑らかで美しい動き。
私達の脊椎も簓のように、
隣同士で連携し合って、少しずつ動くことで、
滑らかな動きを作ります。
背骨は連動して動く。
だから、
体幹を前や後ろ、左右に曲げたり、
左右に体を捻ったりできます。
そして、
それらを複合的に行うこともできます。
脊椎を捻ってさらに、側屈、
そして、上部だけ伸展、
さらに側屈とかね。
なんてよく出来た構造なんでしょう。
(出典: 音学家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと)
レッスンの時の、
鼻先で手を追いかける動きで、
腕に耳を近づけるように起き上がる動きで、
腕から耳を離す動きで、
スパイラルする動きで・・・・などなど、
私達の脊椎は、
だらだら〜っと 動いたり、
トゥルトゥル〜っと動いたりしています。
簓の動きを、
思い出しながら動いて見て下さい。
レッスンの効果が上がるといいな。