アトラス
この方、重そうに球体を支えていますね。
(画像はお借りしました)
この絵は、
「ギリシア神話で天空を支えたという巨人アトラース」
を描いています。
実は、
この方と同じ名を持つ骨が
私達の体にもあります。
さて、どこでしょう?
正解は、
第1頚椎(首の一番上の骨)です。
第1頚椎は、環椎とも言いますが、
ラテン語では、アトラスと言うそうです。
ドイツ語では、der Atlas。一緒ですね。
第1頚椎は、私達の頭蓋骨を支えている骨です。
重たい頭を支えている骨、という連想から、
上記の巨人の名をとって
アトラース(アトラス)と名付けられたようです。
ところで、
頭の重さってどれぐらいあるのでしょうか。
体重の10%〜15%だと言われています。
例えば、体重60㎏の方なら、6〜9㎏。
うん、確かに重いわっ。
頭蓋骨(後頭骨)と
第1頚椎(環椎・アトラス)が
接しているところは、
環椎後頭関節
と言います。
そこは、
後頭骨側の丸みを帯びた突起が
第1頚椎(環椎・アトラス)の凹みに
はまっています。
この後頭骨の突起(後頭顆こうとうか)を
「頭の坐骨」と例えることもあります。
(座っている時、床と接しているお尻の骨が坐骨で、骨盤の一部です。)
坐骨が立つように座れると、
余計な筋緊張や関節への負担が、余りありません。
頭の坐骨(後頭顆)も
第1頚椎(環椎・アトラス)の凹みの上で
バランスよく立つことができれば、
アトラスさん(第1頚椎)や
首周りの筋や関節への負担が
減りそうですね。